木のなる実
奈留 「したら返事しないで
帰ってもいいの?」


と聞くと


愛 「それはやだ!」


と言ってやっと
顔を見てくれた。

顔を真っ赤にして
でもどこか不安そうな顔をしていた。


奈留 「なる。告白してくれて
ありがとー!
なるが思っている以上に
わがままだけどいいの?」


愛 「わがままだっていいの!」


奈留 「私もなるのことが好きだよ!」


というと
愛騎の目から
涙が出てきていた。


奈留 「なんで泣いてるの?」


愛 「嬉しくて!」


そう言うと
愛騎がニコッと笑ってくれた。

その時、
この笑顔を守りたい
と思えた瞬間だった。
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