彼氏売買所
「男って本当に信用できないよね」


大げさなため息と共にそう言ったのは真由だった。


「結局、どんな男でも女を顔で判断してるんだよねぇ」


「そうなの?」


優里がけげんそうな表情を真由へ向ける。


「そうだよ。あたしたち、何度悲しい目にあってるか……」


そう言ってあたしの肩を抱きしめて泣きまねをする真由。


「あたしから見たらモテモテで羨ましいけど」


「何言ってるの。あたしたちみたいな女は優里よりも幸せにはなれないと思うよ」


「だけど、愛も真由も可愛いじゃん」


「可愛いからこそ、野獣の餌食になるの!」


真由はキッパリとそう言い、机を叩いた。
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