惚れ薬
☆☆☆
惚れ薬を飲んだ人間は、とても忠実になる。
でもそれってどこまでだろう?
そう思いながらあたしは遼太郎を観察していた。
遼太郎はさっきからスキップでもしそうな勢いで楽しそうだ。
「ごめん、あたしこれからデートになった」
カフェへ向かう途中、初美がスマホを取り出してそう言って来た。
「断ったら?」
真弥がそう言うと、初美は困ったように眉を寄せた。
田中君は初美に忠実だから、1度デートを断ったくらいじゃ怒らないはずだ。
それでも躊躇するということは、初美が田中君に会いたいんだろう。
「行ってらっしゃい」
あたしは笑顔でそう言った。
惚れ薬を飲んだ人間は、とても忠実になる。
でもそれってどこまでだろう?
そう思いながらあたしは遼太郎を観察していた。
遼太郎はさっきからスキップでもしそうな勢いで楽しそうだ。
「ごめん、あたしこれからデートになった」
カフェへ向かう途中、初美がスマホを取り出してそう言って来た。
「断ったら?」
真弥がそう言うと、初美は困ったように眉を寄せた。
田中君は初美に忠実だから、1度デートを断ったくらいじゃ怒らないはずだ。
それでも躊躇するということは、初美が田中君に会いたいんだろう。
「行ってらっしゃい」
あたしは笑顔でそう言った。