監禁少女
突然の
本屋のアルバイトが終るのは閉店時間と同じ、夜の8時頃だった。


学校が終わって夕方4時半から出勤、8時退社。


週に3回。


曜日も決まっている。


あたしはまだ残っている社員さんに挨拶をして、従業員入口から外へ出た。


11月に入ってから急激に気温が下がってきていた。


外に出た瞬間、あたしは薄手のコートの首元を閉めた。


夜にもなると12月並の寒さが体を覆い尽くす。


今年の冬は寒波が訪れると天気予報で言っていたのを思い出す。


家までは徒歩5分。


とても近いけれど、街灯の少ない裏路地を歩かなければならなかった。

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