監禁少女
みんな進学が決まり、ハメが外れていたんだ。


『ねぇ、今日はもっと面白いことしようよ』


美世がそう言い出して、あたしと音は興味津々で話を聞いた。


『千恵美の机にラブレターを入れて、体育館裏に呼び出すの。ノコノコ出て来たあいつを掃除道具入れに閉じ込めてやろうよ』


『それ悲惨』


音がそう言って笑う。


『でも、寒いからやめた方がよくない?』


『どうしたのスミレ。もしかして怖いの?』


ニヤニヤと笑いながらそう言う音。


ここで頷けばあたしの立場は一気に悪くなる。
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