監禁少女
千恵美がニヤリと笑う。


「スミレはいい子だから、協力してくれるよねぇ?」


あたしは必死で左右に首を振った。


「大丈夫だよ。スミレが少し我慢するだけであたしたちの医療費はまかなえるんだから」


千恵美が点滴を見つめてそう言った。


ドクンッと心臓が大きく跳ねた。


あたしは一体何を点滴されているんだろう?


化け物と化した美世を思い出す。


「怖いのは一瞬だけ、すぐに自我を失うからなにも怖くない」


嫌だ!


あんな姿になんてなりたくない!


ブンブンと左右に首をふる。


千恵美の笑い声が響き渡る。


あたしを化け物にしてどうする気!?


あたしが人間として最後に見たのは、千恵美の恐ろしいくらい綺麗な笑顔だった。



END

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