監禁少女
推理~美世サイド~
覆面男が出て行ってからあたしは今までフって来た男の顔を思い浮かべていた。


ざっと思い出すだけでも50人はいる。


忘れているだけできっともっと沢山いるだろう。


「フってきた男の誰かが犯人に決まってる」


あたしはそう呟いた。


だけど、顔は覚えているけれど名前までは覚えていない。


犯人を名指しで特定することができないのだ。


「だってあたしはモテるんだもん」


そう呟いてため息を吐き出した。


モテることは気分が良い事だけれど、こういうときには困ってしまう。
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