ジンクス
「そっか。だからこんなにナツミのことが好きなんだ」


そうだよ。


そうなんだよ健。


だからね、もっと一杯愛情表現してほしいよ。


健はカッターナイフをあたしの右耳に押し当てた。


そのままの状態であたしにキスをする。


初めての、健とのキスだった。


暖かくて柔らかくて、血の味がするキス。
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