ジンクス
「大丈夫かナツミ?」


「平気だよ。ちょっと休んだら痛みは消えるから」


「本当かよ?」


言いながら、健はあたしの鞄を手に持った。


「健は部活に行かなきゃ」


「少しくらい遅れても平気だって。昇降口まで一緒に行こう」


健はそう言い、あたしの体を支えながら歩いてくれたのだった。
< 95 / 252 >

この作品をシェア

pagetop