幼なじみとの恋は波乱で。(仮)
「お、俺に…、

か、か、か、彼女が…、でき、た……」

「……………え?」


しばらく何が起きたのか理解できず、

目を見開いたまま硬直する。


「え、待って。晴翔に、彼女…?」

「うん」

「つ、付き合ってる、って、こと?」

「……うん」


晴翔は顔を赤く染めて言う。


(ホントなんだ…)


「相手って、誰?」

「5組の千田優。知ってる?」

「5組って、奏と同じクラスだよね?

そんな子、いたかな〜?」

「結構可愛い子なんだけど…」

「何よ、ノロケ?」


私がニヤリと笑いながら言うと、

「ちげーよ」と、

晴翔は苦笑しながら否定した。


そして、

「事実だし」と、

顔を赤く染めて言った。


「晴翔の顔、りんごみたい」


私がそう笑いながら言うと、

晴翔は

「うっさい!」

と言った。


(あ、りんごが喋った)
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