あいしてる。
家に帰っても
僕はドキドキしていた。



ネコはチィを
さがしつづけてるのだろうか。



まさか。
きっとエサでもさがしてたんだ。
そう思いたい。





チィは無邪気に
ボールにジャレて遊んでいる。




――もしネコにチィを返したら、

チィはまたあの暗いのきしたで
エサもろくに食べれないで
一生過ごすんだ。



そんなの、かわいそうだ。



チィはここにいた方が
幸せに決まってる。



チィが
あの母ネコみたいに
やせほそって
薄汚くなるなんて。




「チィ、おいで」


僕がそう言うと
チィはうれしそうに
僕のひざに飛びのった。



なんでかわからないけど
僕は泣きたくなった。
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