桔梗の華 ~途中公開~
「お前達のその目…気に入ったぞ、お前達の大切なものが失われた時その目はもっと強い憎しみへ変わる。我はその憎しみの目が見たい。」



一瞬だった…ほんと…一瞬すぎて…

俺と蘭丸は固まった……


きゃーーーー!と子供達が叫ぶ声も
俺達には聞こえなかった。





男は鈴音の首を跳ねた………

コロンと落ちた鈴音の生首は恐怖の顔をしていた

底一面が赤に染まって……

俺は息が止まった。



「ふっ…ふははは」

男は黒いモヤと共に消えた。
脳裏に男の笑い声が焼き付く……


鈴音……


鈴音…………
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