桔梗の華 ~途中公開~
ハッと目が覚める…
目の前には埜鶴子様と神威がいる。

ああ、俺は迷っていたんだ。

神威に向ける桔梗の好意と
俺が抱く桔梗への恋心……

ずっと迷ってきたんだ。

闇雲への復讐の為に俺が桔梗の側にいても
いいのか…


「ふふ、どうやら分かったようね。」

「はい」



ほう、迷いは消えたような顔をしている
決心を決めた凛丸の表情に微笑む埜鶴子

「何があったか知らねーが、目が覚めて良かったな」

神威の思いがけない言葉にビックリするも
「ああ、」と頷く凛丸


さて、此方はまだ混乱しておるが
時が答えを導くであろう……

埜鶴子様は神威に視線を向ける


そんな様子を凛丸は何があったんだ?と
疑問に思うがイラついていた神威を見て
大丈夫か。と立ち上がる

「あぁ、桔梗なら大丈夫さ。私の式神とお茶でもしているんじゃないか?」

ふふふと微笑む埜鶴子様に
神威も俺もはぁーとため息をつく。
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