桔梗の華 ~途中公開~

帆の涙

「も〜!遅いですよ!」

鳥居に戻ると小さい女の子と桔梗が
膨れた顔をして立っていた。

桔梗は埜鶴子に近づいてお礼を言う

「なー、俺は兎も角お前は何があったんだ?」

隣で木に寄りかかる神威に問いかける

「お前に関係ねーよ」

そっぽを向いてあしらわれて
あっそ!とすんなり大人しくなる凛丸


神威は桔梗と埜鶴子を見つめる


桔梗…すまねえ…

俺は……


「よし!蘭丸と帆くんが待ってるから行こう!」

話を終えた桔梗は神威と凛丸と共に
柏埜山を下る。
埜鶴子様はそんな3人に小さく手を振る

「半妖…其方しか救えぬぞ…」


神威と埜鶴子が何を話していたか…
翠子と神威の真実は何か…

「私もお人好しになったものね〜」

式神と一緒に宮古に戻る埜鶴子は
切なく笑う



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