愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~
その日の夜。
残業もそこそこで終えて、そろそろ帰ろうかなと思っていた頃、心さんからメールが入った。
『お疲れ様。今日は早く帰れそうかな? 良かったらご飯でも行かない?』
なんてタイミングの良さだろう。つい苦笑してしまった。
すぐに返事を返す。
『お疲れ様です。今ちょうど終わった頃です。食事良いですね、行きましょう』
すると、既読がついて返信が来た。
『まだ会社?』
『出る頃です』
『ちょうど良かった。近くに来ているんだ』
心さんによれば、今日は薬剤師の研修が私の会社の2つ隣の駅近くであったらしく、メールしてきたようだった。
待っていて欲しいと、カフェの地図が送られてくる。
場所は会社がある駅の反対口から少し歩いたカフェだった。
会社からは少し離れているため、来たことはなかったが、落ち着いた雰囲気の素敵な店だ。
コーヒーを頼んで待っていると、15分程度で心さんが到着した。