完璧御曹司の秘密

食事を終え、恭介さんの自宅にお邪魔することになった。

久しぶりの二人の時間。
恭介さんはいつも以上に私に引っ付いている。
今は、座る私を恭介さんが後ろから抱えている状態。

「俺さ、菜花と付き合えて幸せだ。
恋愛にトラウマ感じてて、もう俺には必要ないって思ってた。

でも、菜花のおかげで吹っ切れたんだ。
ありがとうな。」

私は恭介さんのほうを向き
「いえ、私は何も…。
恭介さん自身で頑張った結果です。

私はただ恭介さんのこと好きなだけです。」

という。

そんな私を恭介さんはがばっと抱きしめ
「菜花、俺と結婚してください。
んで、一緒に住もう。

菜花不足で仕事に支障が出る。」

「はい、恭介さん。
私でよければ。」

「本当はレストランでプロポーズして喜ばせたかったけど
最近忙しすぎてさ…。

でも、菜花と一緒にいたいから言ってしまった。」

悪いといって恭介さんは私の肩に顔をうずめる。

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