恐ろしきかな人生
大家の言葉通り、2階奥にトイレのドアが2

つ並んでいた。

"トントン"誰も入っていませんよ~に

中を覗くと、トイレは和式・何やら棒状の物

がぶら下がり、タンクの水を流す旧式水洗の

ようだ。

何から何まで古いが、まぁ~男は昔から立ち

ション(軽犯罪‥1万くらいだが)を良しとし

ていたわけで、ドアが付いている分マシだよ

な‥。

用を足しドアを開けると、同じタイミングで

隣のトイレのドアが開いた‥。

中から、男性が出てきて、なんとな~く気ま

ずいが‥‥

「あっ‥‥どうも‥‥」

"じぃーーーーーーーーーーーー"

「あの、今度207号‥‥」と挨拶をしかけ

たが、男は

「はぁ~~~~」と溜息まじりの‥‥それっ

て返事なのか~?

しかし、挨拶を返すでもなく男はスタスタと

部屋の方へと歩き出す。

俺は、少し呆気に取られ‥‥‥後姿を見てい

た。

ジャージのゴムが緩いのか、見たくはなかっ

たが‥‥ネコ柄トランクス‥‥。

一瞬‥ほんの一瞬だが、ドアに向かって、尻

を2つ並べる構図を想像したが‥‥‥セーフ

だ !! 俺は小だった (安堵)









































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