iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「ん………えっ!」


朝、目を開けたら真ん前に神島仁の顔があって、私は驚きのあまり飛び起きた。
しかも私の腰には神島仁の腕が絡み付いている。

そうだった。
三日前から神島仁の家に連れて来られたんだった。

全く慣れない私。

隣で気持ち良さそうに寝ている神島仁を起こさないように静かにベッドから出てキッチンに向かう。

なんか疲れた。
まだ月曜日なのに。
神島仁のせいで休みがまともに休めなかったし。

パジャマのままエプロンを着けて、シュシュで胸まで伸びている髪を縛り、お弁当と朝食を作る。


「おはよう、莉緒」

暫くすると神島仁が寝室から既にスーツに着替えて出てきた。
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