iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
二人でオフィスから出て少し離れた所にある自販機を目指す。
自販機に着くと「お金入れて。俺缶持つから」と言って坂本君は自分の財布を私に差し出した。

「坂本君、私もお金出すよ」

「良いから。今度奢ってよ」

断り続けるのも失礼か……。

「うん、じゃあ、お言葉に甘える…ありがとう」

私は坂本君が差し出した財布を受け取る。
「失礼します」と一言呟いてから財布の中の小銭を取り出して自販機にチャリンチャリンと投入し、私はボタンを押そうと指を伸ばす。

「……鈴宮」

「なぁに?」

坂本君の声に振り返ると、坂本君は複雑そうな表情を浮かべていた。
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