iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
朝、着替えようとウォークインクローゼットに入ると、ふと仁のスーツに目がいった。

足が吸い寄せられるように勝手に向かう。
目の前のスーツからは仁の香水の香り。

私は思わずスーツに抱きついた。

仁が近くに居るみたい……。

目を瞑り、香りを堪能する。

「私、変態なのかな……」

本物の仁に抱きしめてもらいたいなんて……。

昨日気付いた想いなのに、いつか諦めなきゃいけないのはわかっているのに、どんどん仁を求める想いは膨れ上がって重症化する一方。

でも私には手に入らない人。

いつかは諦めなきゃいけない。

それなら求めない方が良い。

昨日気持ちに気付いてから、この言葉を何回反芻してただろうか。
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