iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「莉緒、またあとで」

「うん、いってらっしゃい」

いつも通りキスをして仁を見送り、自分も身支度をする。

緊張するな。

会長もいるもんね。
何人くらい集まるんだろうか。

私は緊張を落ち着かせるために深呼吸をしながらパジャマを脱ぐ。
ブラウスを着て、一張羅のスーツに腕を通す。

いつも通り玄関を開けて、いつも通りエレベーターに乗り込み一階のボタンを押す。
そしていつも通りエントランスを通り抜ける、はずだった。


「鈴宮さん」


マンションのエントランスに私を呼び止める響き渡った低い声に、一瞬で足元がグラグラする感覚に襲われる。
声のした方へと顔を向けると、やはりそこには会長が立っていた。
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