iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
「待って!」

私は走って逃げる叶内さんを追い掛ける。

でも止まってくれない。

この人は逃げてばかり!

「叶内さんは私に謝りもしないんですか!?」

私がそう叫ぶと叶内さんはやっと足を止めてくれた。
そしてゆっくりと振り返り私の顔を見ると、

「……ごめんなさい。階段から落ちる時、貴女を巻き込むつもりは無かった」

私に深々と頭を下げた。

「叶内さんはこのままで良いんですか?」

「……」

叶内さんは顔を上げても、私には目も合わせずに下を向いている。

「お父さんにも突き放されて、坂本君にも真実も告げずに」

私がそう言うと叶内さんの肩と眉がピクリと動いた。

今の反応で私は確信する。
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