iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
次の日、少し仕事が溜まっているし、朝早めに行くことにした。

そういえば朝早く行くとよく仁に会ったな……。
もし仁と今、二人きりでかち合わせる事になったらどうしよう……。
でもあれだけ拒んだから、仁は私と話しすらしたくないよね……。

なんて怯えながら、オフィスを目指して人の居ない廊下を歩いていた。

するとオフィスから出てきた人影。

私は仁かと思い、一瞬体を竦めた。

が、出てきた人物を確認すると、私は思わず目を見開いたまま名前を呟いてしまった。


「叶内さん……」


まさかの叶内さんだった。
もしかしたら荷物を取りに来たのかもしれない。

叶内さんは私が呟いた後、すぐに反応して此方に振り向いた。

そして私を見つけて目を見開くと、逃げるように私に背を向けて走り出した。
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