ボクのヒカリ
タイトル未編集
忘れられない恋。忘れたい恋。
ボクの記憶を埋めつくす淡い思い出。
いつかボクは次に進めるのだろうか…

「先生・・・また、手止まってますよ。どうしたんですか?」
アシスタントのコースケにボーッとしていたのを指摘された。
「え、あー、うん」
気まずくて飲みたくもないコーヒーのカップに手をつけた。
「珍しいですね、先生が考え事なんて。いつもはずーっとカリカリしてて、オレ休憩できませんもん。」
そう笑って彼はまたベタを始めた。

──初恋、か・・・──

今回、「初恋」をテーマにした特集を別冊で組むらしく、ボクもそのメンバーに選ばれた。普段の連載と別の仕事は久しぶりだ。しかも、数年ぶりの読み切り。
て言っても、ちゃんと題材を決めて、もうネームを担当に見せ終わってるから余裕なんだけど・・・。

でも、ボクが考え事もといボーッとしていたのはやっぱり初恋のことだった。
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