moon~満ちる日舞う少女~【下】

















ーガラガラー




ここは図書室。…うちの図書室ははっきりいって広い。……だから、階段を上がればまだ本棚がズラッと並ぶ。

そんな2階にあがり、奥に進めば司書室という部屋がある。もちろん、うちの学校には司書はいない。




ーガチャー





美「…はっけーん…っ」





そこにいたのは今まさに探していた佐藤君。と。言ってもここにいることは知っていたが。




「…んだよお前」




うん、まるで警戒する猫…。いや、この凶暴さはトラ…っ。うん、トラ君と呼ぼう。

ちなみに、私がみんなに愛称をつけたのはどこにでもいそうな名前で忘れそうだからとかじゃない。決して。




ト「…出てけ」



美「トラ君、今日何の日か知ってる?」


ト「知るかっ。…っていうかトラ君ってなんだよ」


美「いや、愛称的な?」


ト「今すぐやめろ」



トラ君が殺気をバリバリだす。


この殺気…雑魚の殺気じゃない。…族に入っていれば幹部レベル…いや、それ以上かも…。


ま、私には効かないけど。



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