ニセカレ


その日の仕事終わり

篠山くんを私はカフェに呼び出した。

「坂下、なんだよ?
いつもの居酒屋じゃないなんて珍しいじゃん」

といつも通りの篠山くんが私の正面の席に座った。


「うん、ちょっと話したいこと会ってさ」

私はそう言って一呼吸おく。

「あのさ、私たち別れよう。
というか、偽恋人を解消して欲しいの。

もう元彼の問題も篠山くんのお陰で解決したし、篠山くん私がいたら恋愛できないでしょ?」

だからね…

言ってて悲しくなる。

あ、私篠山くんと離れるの悲しいって思ってる。

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