私達の狂った歯車
★依恋side★

朝、姫莉と共に登校する。
「昨日は驚いたわー!」
「それな」
姫莉の言葉に同意する。
昨日の事のせいで、私の頭は叶夜事ばかり考えてしまう。
学園につき、S・A専用下駄箱を開ける。
「あれ?」
「どうしたん?依恋」
「ない、靴がない。」
「え、探そ!依恋はそっち探してや!」

私達は隅から隅まで探したが、靴の存在は無かった。
「隠されたのかな?」
「え!?とりあえず、うちの部活の靴履いとって」
「・・・ありが、ああっ・・・」
いきなり、息が出来なくなり、目眩がした。
そして私は倒れた。

最後に聞こえたのは焦る姫莉の声。
最後に見たのは今にも泣きそうな姫莉の顔。
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