キミに嘘を吐く日
「図書ボランティア?」

「そう。図書の整理とか、修繕とか、掲示物の作成とかね。職員だけじゃ手が足りなくて、長期の休みを利用した学生さんや、主婦のボランティアさんにお願いしてるの。本が好きな人なら大歓迎なんだけど、貴方達興味ない?」


宇野くんに変わって茶原さんが図書ボランティアについて説明してくれた。

確かに本は好きだし、休みの間の予定もない。

やってもいいかなって思うけど……。


「いいじゃん、やろうよ。本好きの御門にピッタリのボランティアだろ」


弾むような声で宇野くんが言う。

やれば?じゃなくて、やろうよって誘うみたいな言い方に、正直ホッとした。


「私は……暇だからいいけど、宇野くんは?」

「暇じゃなければ毎日ここにはこないだろ?それにボランティアも、御門が一緒にしてくれるならきっと楽しいと思う」


宇野くんの言葉に、目の前がパッと明るくなった気がした。

私と過ごす時間を、もっとと望んでくれて、楽しいと言ってくれる。

男子に、ううん、女子にだってこんな言葉をかけてもらった記憶がない。

そんな私に惜しげも無く与えてくれる宇野くんの優しさに、なんだか泣きそうになった。


「やります。……やらせてください」


顔を上げて茶原さんを見た。

彼女は嬉しそうに笑ってくれた。

そして宇野くんも。





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