ひとりぼっち
しかしこんなことがあって開き直るはずがない。


『…………………』

「そっっかぁぁ。好きだったんだぁ。幸也のこと」


琴乃はわざとらしく大声で言った。

椿沙は耐えられない恐怖を味わった。


「ねえ、椿沙。コクれば?」


あたふたする愛歌を他所に、椿沙の耳元で囁く琴乃。

これこそ悪魔の囁きだ。


『………や……』

「コクっちゃいなよぉ。今呼んであげる♪」

『…っやめて…!』


椿沙は琴乃の腕を掴んだ。

しかし琴乃は不気味な笑みを浮かべて椿沙を振り払う。
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