その手で触れて
帰り際、突然頼まれたお仕事で、市木さんと残業です。
「佐伯さん、そっち終わりそう?」
「あとちょっとです!!」
カタカタカタ、ひたすらキーボードを叩く音。
「よっしゃ、終わった。」
「私も終わりました!!」
そういうと、市木さんの手が私の頭に乗る。
「おつかれ。助かったよ。」
そのまま頭をぽんぽんされる。
市木さん。だめです。無理です。
キュン死します。
私の心臓もちません。
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