変わる想いを貴方に捧げる
☆☆20☆☆

···行きたいのに


鈴音達は、美味しい料理を沢山食べて
オーケストラの生演奏も聴けて
満喫していた。

晶や鈴音に、沢山の男性や女性が
話しかけようとするが
拓真と秀斗に悉く阻止されていた。

鈴音は、沢山食べて苦しくなり
風にあたってこようと外に出た。

それに、
ここの会場の小川や緑の敷地が
凄く気に入っていいる鈴音は
夜はどんな風に様変わりするのかと
楽しみにしていた。

「わぁ!!やはり綺麗。
 とっても····キレイ
   それに気持ち良い!」

小川のあちこちに
薄い灯りが灯って
小川の中には、あちこちに
ブルーや黄色の灯りが輝き
みどりの中にも道の足元に
明かりが灯り
とても‥‥幻想的。

鈴音がうっとりしていると
「大丈夫か?」
と、声をかけられた。

「‥‥‥かず‥まっ‥‥ん‥
     どうっ‥‥してっ‥‥‥」
「うん?迷子を探しに」
「もぅっ、また、子供扱いする。」
「怒るな、鈴音。
おいで、おまえを確かめさせてくれ」
と、言われて
和真さんの元へ行きたいのに
足が、動かない。
     なぜ·····

鈴音の瞳から涙が溢れてくる
「鈴音っ、心配かけたな。
また、否定されたら
と、体が反応してるのだろう。」
と、言いながら和真さんは
私の元にきて
私を抱き締めてくれた。
「はぁ‥っ、やっと触れられた。」
「‥‥‥‥うっ‥‥ううっ‥‥」
「鈴音っ、すまなかった。
こんなに大切なお前を忘れることなんて
あり得ない話だが。
辛い思いを沢山させてしまった。
本当に すまなかった。」
と、言うから
鈴音は、和真の腕の中で
何度も首を横にふった。
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