変わる想いを貴方に捧げる

···由季斗③


翌日会社に行くと
絢‥伊野先輩の顔が腫れていて
俺は、会社の空き部屋に
絢を連れて行き
「その顔、どうした?まさか、鈴音?」
「違うっ、鈴音がそんなことするわけない
父親から、泥棒猫みたいなことを
するんじゃない!
ましてや、身内の鈴音ちゃんの」
と、殴られた。

母親からもかなり叱られたと。

鈴音の母親と絢のお母さんは姉妹だ。

仲も凄く良いらしい。

ただ、海堂さん・・鈴音の父親が
かなり怒っていて
俺と絢から
連絡もしてほしくないし
家にも二度と来ないで欲しい、と。

娘は、何も悪いことを
していないのに
二人のせいで
娘との日々を奪われないと
いけないのかと。
弦さんが激怒していて・・

絢の両親は、
鈴音の父・弦さんに申し訳ないと
「お前の顔も見たくない
      出ていけ!!」
と、言われたらしい。

俺は、
「申し訳ありません。」
と、頭を下げるが
「お互い様でしょ。」
と、絢は言った。

由季斗は、
俺のマンションに来たら良いと
言いたかったが
言えるわけなかった。

絢は、俺の元に来たら良いと
由季斗に言って欲しかったが
言ってもらえずに
やはり・・・終わったと
思った。

だからと言って
鈴音をこのままに
していて良いわけではなく
二人とも鈴音に連絡を
とろうとするが
鈴音と連絡がつくことは
なかった。

鈴音の勤務先にも
行ったが、追い返されて
「あまりにも
しつこいと警察を呼びますよ。」
と、言われてしまった。
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