変わる想いを貴方に捧げる
☆☆4☆☆

···飲みに行くよ


あの朝から数日

私は、ママのお店から
職場に通っていた。

ママもお父さんも
心配してくれていたから
毎日電話をして話をしている。

絢ねぇと由季斗が、仕事場にも
来たらしいが晶さんと
先生が追い返してくれたみたいだ。

別れをきちんと言わなくては
と、思ったが
晶さんが、
「必要ない。」
と、言ってくれた。

私も今更必要ないかと思った。

二人が、勝手に始めた事なんだから
勝手に進めたら良いと思っていた。

そんな中
晶さんが
「鈴音、飲みに行くよ。」
と、言うからついて行くことに・・

一軒目は、居酒屋で食べて飲んで
楽しかった。
二軒目は、晶さんの知っている店に
連れていかれた。
「晶さんっ、ここ大丈夫ですか?
高そうですよ。」
「大丈夫っ、大丈夫。
ほら、行くよ。」
と、言われて晶さんについていく。

高級そうなドア
中に入ると
イケメンな男性ばかりに
迎えられて
「晶様、いらっしゃいませ。」
「あら、灰(かい)、お久しぶり。」
「お見えになってますよ。」
「そう、案内して。」
「かしこまりました。
晶様、こちらの素敵なお嬢様は?」
「私の同僚の鈴音よ。
あっ、鈴音、灰よ。」
「鈴音様、灰と申します。」
「鈴音様なんてものではありません。
海堂 鈴音と申します。
灰さんですね?
宜しくお願いします。」
「いえ、いえ、晶様のお知り合いですので
鈴音様も晶様もどうぞこちらに。」
と、案内されたのは
VIPルームだった。

そこには、綺麗な顔をした
男性が二名座っていた。
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