変わる想いを貴方に捧げる

···ドイツ


名残惜しかったが
和真さんの仕事の関係で
ドイツに日程通りに
入らないといけない為
「曾祖母様と王さんにまた
来ますね。」
と、約束してドイツに経った。

移動中に
「曾祖母様も王さんも
お祖父様方もよい人達ですね。」
「鈴音にだけだ。
いつ、中国語勉強したんだ。」
「大学の時に少しやっていたのです。
和真さんと初めておあいしたときに
晶さんのお母様は、中国の方だと
伺って、ああ、また勉強しようと
思ってやり始めました。」
「曾祖母様も王さんも
お祖父様達も喜んでいたよ。」
「そうですか?
私の事より和真さんの顔が
見れて嬉しかったのでは。」
と、言うと。
「鈴音らしいな。」
と、言われた。

ドイツの和真さんのホテルは
私が大好きな日本のホテルと
違うが圧巻な建物だった。

ドイツの人達にも
受け入れられて、尚且つ
日本人ならではの細かい配慮が
されていた。
「・・すご‥‥いっ‥」
「そうか、それは良かった。
お前を取り戻す為に
建てたホテルだ。
その鈴音が気に入ってくれたなら
本望だ。」
「・・・・‥‥‥‥‥」
和真は、鈴音の涙を拭きながら
『HeilungRyo』(癒し・りおん)
ホテルの名前だと、呟いた。

「‥‥!!‥‥だいすきっ‥‥」
「そうか、俺は愛してる。」
そういいながら、和真は
鈴音の腰に手を回して
ホテルの中に入り
スタッフに鈴音を紹介した。

鈴音は、少しだけドイツ語を
勉強していたので
ご挨拶だけできたが
和真は、凄く満足そうな顔をしていた。
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