変わる想いを貴方に捧げる

···世界が違う


お父さんとママと話した後に
晶さんに連絡をした。
「鈴音っ、大丈夫なの?
おばさまから、体調が悪いと
言われて心配していたの?」
「晶さん、心配かけてごめんなさい。
秀斗先生にも迷惑をかけてしまいました。」
「クリニックは、大丈夫よ。
患者さん、少なかったからね。
それより、もう大丈夫?」
と、言われて
私は、あの夜の話をした。

晶さんは黙って聞いてくれた。

私みたいな庶民では
和真さんに合わない事を話した。
晶さんは、
「鈴音が庶民だからとか
関係ないと思うけど。
昨夜の会食は、みんな知らされて
なかったのは事実よ。
だけど、避けることはできたよね
一度ならずも二度までも

わかった、鈴音の気持ち。
でも元カレ、いてくれてよかった。
誰もいないときに、倒れていたら
大変だった。」
と、私を心配してくれる晶さんに
「晶さん、ごめんなさい。
晶さんにとって、大切な
お兄さんなのに。」
「そんなこと、問題ないよ。
私は、鈴音が大切。
こちらこそ、ごめんね。
何度も傷つけるような事をして。
私は、鈴音に幸せになって欲しいの
だから、何でも言ってね。」
「あきっ‥‥‥さんっ‥‥
ありが‥とうございま‥す。」
と、話して電話を切った。

和真さんの事は
本当に好きだ。

だけど、私はシンデレラには
なれない。

よりいっそう
思いが深くなる前で
良かった
と、何度も‥何度も‥
自分に言い聞かせた。

明日から、また新たに
やっていこうと。
自宅に戻り生活をする事にした。
< 65 / 131 >

この作品をシェア

pagetop