変わる想いを貴方に捧げる

···父の気持ち


「「お父さん!・あなた!!」
お父さんの威圧的な言葉に
鈴音と由奈は、びっくりしたが

「構いません。
お父さんが、そう思われるのは
ごもっともです。」
と、晶さんのお父さん。

晶さんは、
「おじ様、おば様
晶と申します。
今回の事は、私がいけないのです。
すみませんでした。」
「晶さん、そんなことない!」
と、鈴音。
弦は、
「あなたが、晶さんですか?
鈴音から、よくお話は伺っております。
私は怒っているわけではありません。
あなたは、あなたの考えが
あってされたことでしょうし
鈴音は、あなたのお兄さんになるのかな
彼に守ってもらい、怪我ひとつして
おりません。
ですが、私達庶民には、
少し次元の違う話しなもので
いささか、混乱しております。
お兄さんにも以前お話ししましたが
鈴音は、私と家内の宝物です。
晶さんのお父さん、お母さんも
一緒だとおもいますが
鈴音が幸せになることだけが
私達夫婦の願いです。
彼といることが、娘の幸せになるのか
彼の世界に娘が身をおけるのか
私には、わからないというか
幸せに繋がるとは
到底思えない
苦労するだけだと。
だが、鈴音の気持ちが大切ですから
鈴音の考えを聞いてみたいとおもいます。」
「ごもっともです。
ですが、もし娘さんの身体に
なにか変調がございましたら
直ぐにこちらの病院に
お越しください。」
と、晶さんのお父さんは言ってくれた。

鈴音は、父と母に
連れられて
部屋をでるとき
和真の元にいき
和真の手を握り
「和真さん、守ってくれて
ありがとうございます。
一日も早いご回復を願っています。」
と、言うと
和真が鈴音の手を握り返したように
感じたが、意識は戻ってなかった。

鈴音は、晶さんの家族に頭を下げて
部屋をでた。
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