変わる想いを貴方に捧げる
☆☆17☆☆

···晶


晶・・・

今、目の前でおこっていることが
信じられなかった。

  ・・・  ・・・  ・・・  ・・・  ・・

自分のせいで
兄である和真に怪我を負わせて

大事な可愛い
鈴音を怖がらせて

なのに・・誰も
私を責めることなく

お父さんは、私の頭を撫で
病室を出ていった。
お母さんは私に
「ごめんね。」と、言った。

蒼真兄さんも拓真兄さんも
何も触れて来ずに
蒼真兄さんは、会社の運営で
大変そうだった。

拓真兄さんは、
捕まえたシェンメイさんと
シェンメイさんの指示で動いていた
男を王さんに引き渡しをする
手続きで忙しそうだった。

その夜、見計らったように
王さんから連絡がきた。
「晶様、自分を
責めていらっしゃるのではないかと、
総帥が心配されております。」
「ふっ、優しいのね、王さん。」
「晶様に だけでございます。」
「嘘ばかり。でもありがとうございます。
私の身の程知らしずのお願いで
こんなことになり
自己嫌悪!!」
「晶様が、言われなければ
和真様はわかりませんでしたが
優様は、もっと総帥に叱られていた筈です。
晶様のお気持ちが少しでも
楽になりますように
和真様のヨーロッパ進出は
総帥もお認めになりました。」
「ふっ、曾祖父様らしい。
でも、和真兄様に叱られないかしら。」
「問題ないです。
晶様は、何もご心配にならないで
お仕事頑張って下さい。」
と、言われた。

だが、そんなこと処では
      ・・・なかった・・・
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