情熱的に愛して
「へえー……」

門馬は無表情で、私に近づいた。

「おまえ、俺と結婚しておきながら、合コンとは悪い奴だな。」

「別に、本当に結婚してる訳じゃあ……」

「一緒に住んでるんだ。同じようなものだろ。」

私は、そっと門馬の顔を見た。

真剣な目。

本当に、そう思っているの?


「まあ、今回は特別行ってやるよ。」

私はその返事にもやッとした。

変なの。

門馬が来て貰わないと、私は困るのに。

「門馬。」

「ん?」

私は顔を上げた。

「……もし、行きたくないのなら、断ってくれていいよ。」


門馬と私は、見つめ合った。

ドキドキする。

門馬の瞳って、こんなに綺麗だったかな。


すると門馬は、私の背中を叩いた。

「どうせ、若林がセッティングしたんだろ?行くよ。」
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