情熱的に愛して
そう言って門馬は、休憩室を出て行った。


― 一緒に住んでるんだ。同じ事だろ。 -


私は額に手を当てた。

額が熱くなっている。

ううん、額だけじゃない。

頬だって、熱くなっている。


「ああ、何やってんの?私?」

門馬の一言一言に、喜んで馬鹿じゃないの?

私は深く、深呼吸をした。


そして、夜。

門馬を迎えて始まった合コンは、いい感じで盛り上がった。

「門馬さんって、本当に彼女いないんですか?」

「いないよ。」

「ええー!勿体なーい。」

秋香が連れて来た、もう一人の女の子は、誰が見ても門馬をロックオンしていた。

しかも、昼間休憩室にいたフワフワの女の子のように、もろ可愛い系女子。

門馬は、こういう女の子が好きなのか?
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