情熱的に愛して
秋香は、目をパチクリさせている。

「どうして合わないのに、相手はプロポーズをしてきたの?」

「私と、いいコンビだって、そう思ってるのよね。」

「へえ……」

秋香は、目を閉じて腕を組むと、うーんと考え始めた。


「いっそ、結婚してみたら?」

「無理!」

私は、即否定した。

門馬雪人と結婚なんて、毎日が地獄にしか思えない。

あんな冷たい王子様キャラ。

一日だって、引き受けたくない。

「じゃあ、いっそ。同棲してみるって言うのは?」

「同棲?」

「その方が、結婚する前にお互いを知れるし、それで本当にダメだったら、相手だって諦めると思うの。」

秋香は、長い睫毛でウィンクをした。
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