あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
もっと遠くまで行ったのかと思ったら

廊下の向こうの物陰で百合の声が聞こえて

俺は慌てて立ち止まった。


「………ありがとう。」

「えっ…?」

「芽依ちゃんが、よしくんのことここまで連れてきてくれたんだよね。」

「あ、えっと…。」


やっぱり、百合には気づかれてたか

俺がわざと芽依を一緒に連れてきたこと。
< 508 / 594 >

この作品をシェア

pagetop