甘やかして、私だけ



「じゃぁ、一緒に住もうよ!」



……?



「住むってどこに?」


「ここ、今あかねちゃんが住んでいるここ!」


「・・・。」





はぁぁぁぁ?!?!





「こ、ここ!ワンルームだけど!同居なんてするような家じゃない!それに…」


「落ち着いて!あかねちゃん!」



落ち着いてられるかぁ!!


どんな理由で、こんな男と!こんな狭い家で!同居しなきゃなんないの!?


「家賃は俺が払うし、でも家事はお願いしていい?」



それって…



「三村くんに養われてるじゃん…」


「そう!」



そう!

じゃないよ、そんなヒモみたいなこといやだ!




「いやだ!いやだ!三村くんと住みたくない!」


「すごい、傷つくんだけど…」



三村くんの手を振り払いだだをこねる私


だってイヤだもん。変態だもんこの人。



「でも、よく考えてみて?あかねちゃんはこの家を更新して住むのは現実的に無理でしょ?」


「うぅ……」


核心をつかれて返す言葉がない…



「で!俺も家が見つからなくて困っているわけ!これ、一緒に住むしかなくない?」



ドヤ顔かますな!!


「で、でも!……」


そんなあっさり認められない私は反論しようとする、


すると、



「じゃぁ、一週間!一週間お試しで同棲してみよう!」



そんな提案をしてくる……って!!


同棲っていうな!!


どちらかというと居候でしょ!!




「あかねちゃん…俺今日野宿になっちゃうのかな…?」


シクシクとかいって悲しんでいる三村くんを横目でみる




試しに一週間か…


それに、住み慣れたこの家を去るのも寂しいな……



うーーーん。     





「絶っっ対に変なとこしないって約束して!!!」


それなら、まぁ、とりあえずは許可しようじゃない!・・・








 

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