冷徹上司と同居中
もういいや…と思っている自分がいる。

このままついて行ってしまおうか…

「いいの…?」

「全然いいっすよ!むしろ来てほしいです!」

性行為をしたいんだろうな…

そうわかっているけど、すべて投げやりになった私は戸惑う事なくついていく事にした。

とぼとぼ歩いていると、後ろから誰かが私達を引き止めた。

「おい美琴、どこに行くんだ?それにお前らは俺の彼女に何をする気なんだ?」

後ろを見ると、社内で知らない者はいない私の上司が立っている。

「は!?彼氏持ちかよ。ちっ…なんなんだよ」

「萎えるわ~帰ろうぜ」

そう言って男達は帰っていった。

「櫻井さん…えっと…」

「お前、同じ会社の雨宮 美琴だろ」

「はい…」

「ああいう奴らと不純な行為をする時は、我社を辞めてからにしてもらえない?」
< 4 / 44 >

この作品をシェア

pagetop