冷徹上司と同居中
「もしも問題になったら、我社が損するだろ?だから、乱交したいなら会社辞めてからにしろ」

「すみません…でもそんなつもりじゃ…ない…んです…ぅう…ごめん…なさいっ…」

「!?!?強く言い過ぎた。悪かったな。」

「違うっ…んです…櫻井…さんの…せいじゃっ…」

何故か涙が止まらない。

止めてもらえて嬉しかったのか、知っている人に会えて安心したのか…

櫻井さんはとても困った顔をしている。

泣き崩れる私を道行く人がちらちら見る。

「とりあえずここで座るなっ。うちすぐそこだから来い。話くらい聞いてやるから。」

私はお礼を言えないまま、コクンの頷く。

櫻井さんは自分の上着を私に羽織らせ、私の肩を掴んでゆっくり歩いてくれた。


「ここが俺の家だ。とりあえず、シャワーあびてこい。着替えは俺のワイシャツやるよ。新品だから安心しろ。」

シャワーを浴びているうちに、冷静になっていった。
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