拝啓、何億光年先の雨より
ep.0 もうひとつの雨



_____ また、雨が降っている。





冷たく、静かな雨が降っている。







こんな時は、いつだって




雨の中助けてくれた君を想う。






君の笑顔が、もう一度見たかった。



彷徨い、苦しむ姿など見たくなかった。







お願い、もう一度笑顔を見せて。



そのためなら何だってしてやる。





たとえ、それが悪い手だったとしても



君の笑顔のためなら






命を賭けてもいい。








_____神様、どうか。





この願いが、届きますように。






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