エリート上司の甘く危険な独占欲
「濡れていて気持ち悪いだろうけど、少し我慢して」
颯真が階段を一段上って、左手を差し出した。
「ありがとうございます」
彼の気遣いが嬉しくて、華奈は右手を颯真の手にのせた。
颯真の住むマンションは、ビーチにほど近い十五階建てのマンションだった。海側のバルコニーが広く取られているのは、その展望を楽しむためだろう。
彼がオートロックを解除し、自動ドアからエントランスに入った。エレベーターで最上階まで上がる。
「どうぞ」
角部屋のドアを開けられ、華奈はおずおずと足を踏み入れた。白いタイル貼りの玄関でパンプスを脱ごうとして、足が濡れていることを思い出した。
「どうした?」
「足が濡れてて……廊下を汚してしまいます」
「ああ、俺も同じだから気にするな」
颯真はクスリと笑って靴を脱いだ。
「じゃ、じゃあ、あの、お邪魔します」
華奈はパンプスを脱いで、遠慮がちに廊下に足を下ろした。
「バスルームはこっちだ」
颯真が階段を一段上って、左手を差し出した。
「ありがとうございます」
彼の気遣いが嬉しくて、華奈は右手を颯真の手にのせた。
颯真の住むマンションは、ビーチにほど近い十五階建てのマンションだった。海側のバルコニーが広く取られているのは、その展望を楽しむためだろう。
彼がオートロックを解除し、自動ドアからエントランスに入った。エレベーターで最上階まで上がる。
「どうぞ」
角部屋のドアを開けられ、華奈はおずおずと足を踏み入れた。白いタイル貼りの玄関でパンプスを脱ごうとして、足が濡れていることを思い出した。
「どうした?」
「足が濡れてて……廊下を汚してしまいます」
「ああ、俺も同じだから気にするな」
颯真はクスリと笑って靴を脱いだ。
「じゃ、じゃあ、あの、お邪魔します」
華奈はパンプスを脱いで、遠慮がちに廊下に足を下ろした。
「バスルームはこっちだ」