私も彼に愛されたい!
キーンコーンカーンコーン…
授業が終わり、ダッシュで2組へ向かう。
後ろからソロっと覗くと峻くんがいた。
やっぱり元気ない…
「峻く「ひかる」
また遮られた!!!!!!
後ろを振り返ると笑顔で九条くんが立っていた。
ゾッとする!
もはや、怖い!!!!!!!
「な、何なんですか…」
「何って、同じところに進学する仲じゃん。仲良くしようよ」
「峻くんが嫌がってる人と仲良くしたくありません。」
私がそういうと、九条くんはフッと笑った。
「そんなに好きなんだねー流川のこと。
ね、知ってる?流川の中学時代の話。」
「中学…?」
中学は違うし、
高1の時も面識はなかったから、
峻くんの過去は知らない。
「俺同じ中学だったんだよね〜。
流川はね、中学3年間ずっと美人の先輩が好きでね」
美人の先輩…?
3年間ずっと…?
「で、卒業式に告ったわけ。したらなんと、OK貰って。高1の最後らへんまで付き合っててねー」
え…じゃあ私と付き合う前はその人と…?
「振られちゃったみたいだけど、その後もその先輩を想ってたのに、どうして急に君を選んだんだろうね?」
「それは…」
気にしない。それが一番って分かってる。
私にだって元カレくらいいる。
でも…そんな言い方されたら…
「……身代わりだったりしてね?」
九条くんが口角を上げながらそう言った。
「いい加減にして!!」
「え?」
私がいきなり大声出したからか周りの人も見始めるし、九条くんも固まる。
「峻くんの事、悪く言わないでよ!!
確かにその人のこと想ってたかも知れないけど、そんな軽い気持ちで付き合うような人じゃない!!」
そりゃあ、未練があったかもしれないけど…
「でもアイツは「変なこと言って峻くんの事傷つけないで!!!」
九条くんの言葉を遮って私はそう言った。
涙が止まらなくてもう、ぐちゃぐちゃだった。
嫌だけど、元カノの話は嫌だけど…
ちゃんと今は私のこと見てくれてるはずだもん…
そんな他人の話で峻くんとの仲壊れたくないよ…