私も彼に愛されたい!



ガチャ…

屋上には私たちしかいなかった。


「あの…」

「あー、ホントあの子の言う通りにしとけば良かったのに〜」

「え?」

九条くんが笑い出す。

「ね、流川と別れてよ」

「またその話…?だから別れないってば」

謝ってくれるんじゃなかったの?
私、ハメられた…?


「ふーん。じゃこの写真ばらまいちゃうけど?」


そこに写っていたのは、
薬をやってる人の写真。

よく見るとそれは峻くんに似せた人で峻くんではなかった。

「峻くんじゃないし!その人!」

「どうかな、顔は少ししか写ってないし、校長に言えば信じてくれるだろうね〜」

なに?
九条くんは、どうしてそこまで峻くんを傷つけるの?


「やめてよ、そんなの私が許さない。」

「じゃ、流川と別れてくれる?」

…交換条件。



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