十人十色恋模様
「え!?あ、あの!?」


「呼び止めてしまってごめんなさい。でもやっぱりこんな機会滅多にないから!」


「えっと……?」


「俺が原因っては理由があって。その、聞いてもらえませんか?」


彼は顔を真っ赤にさせながら私に訴えかける。


「……はい」


思わず頷いた私の顔もきっと真っ赤。


シーンと静まり返った校庭で、彼は私の手を握りながら話を始めた。
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