十人十色恋模様
お昼時間。


すっかり疲れ顔の三条を誘って食堂に来ていた。


「俺、ラーメン食うけど三条何食う?」


「俺も一緒のでいい」


「なんか、マジで疲れてるなお前」


「俺を見かけたら全力で来る三崎を相手にしてみろよ。本当にこうなるから」


「ははは」


大変そうだなと思いながら、俺は食堂のおばちゃんにラーメンを注文する。


「でもそれだけ好かれてるってことじゃん」


「度が過ぎるんだよ……ったく。オバチャン!俺もラーメン」
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